「野生のリスが近くまでやって来て、それを眺めたり出来るところはないかしら~」
などと、突如へのさんが言い出すので。
「セントラルパークなら、リスが人の側まで近寄って来て餌とか食べてくれるらしいよ」
と教えてやった。
その途端、へのさんの頬が紅色に染まり、
「えー、本当?行きた~い!」
と瞳が輝き出す。
彼女の脳内は乙女に変貌し、可愛いリスとのふれあい妄想を楽しんでいる様子。
いい年したババァが…ははは。などとチラリと思いつつ、
「うん、私も行きたいな。秋なんか素敵だろうな」
と返しておいた。
「秋なんて待てない、もう来週にでも行こう!ね、一緒に行かない?」
「ええ?」
乙女の逸る心はマッハのスピードである。あまりも唐突過ぎないか。飛躍し過ぎてはいないか。
「いきなり来週は無理だけど…」
「じゃあ、近いうちに行こう」
「そうだね、じゃあ近いうちに」
乙女は喜び、私はうんざりとしながらも適当に話を合わせた。
その後。
私の言うところのセントラルパークはNYにある広大な敷地を持つ公園のことであったのだが、へのさんが思い浮かべたのは姫路セントラルパークであると後々判明することになる。
だいたいこんな感じで会話が成されて行くのが我々の常なのでありました。
また数日分まとめてオタクな独断偏見日記をアップしました。
興味ある方は、数日前分からよろしくお願いします。
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