とりあえずお約束として観て来ました。
この作品はジブリ作品として、否定と肯定に分かれそうです。私はやや肯定派。(出来が良いって意味じゃないですよ(苦笑))
理由を述べると長くなって面倒なので、単に個人的好みでと言っておきます。
脚本を担当されては仕方ないかも知れないけど、今回監督を変えたなら、絵柄も宮崎絵から一新して良かったのに。
ジブリもそろそろ宮崎色を薄めて来ても良いんじゃなかろうか。
宮崎タッチの絵を使うのはジブリの戦略であるけど、欠点も多い。
顔見ただけでそのキャラの情報が観客には簡単に予測出来るのが、宮崎調キャラを使う難しいところ。
一目観て、ああこの手のジブリ美少年は良い子だわ!と解ってしまうキャラを、しょっぱなから顔見せするのはどうかな。
アリエッティが人間を信用していないうちは顔をはっきり見せないでおいて、アリエッティが好感を持った時に初めて翔の顔をはっきり画面に出した方が、観客はアリエッティに共感出来る。
顔見世しないで表情にフィルターかけておけば、人間(巨人)の不気味さもより表現出来ると思う。
しかし、この作品。
翔と目が合ったのがアリエッティではなく、おとんだったら良かったのに!
病弱な少年と、絶滅を避けて生きて来た器用で賢い還暦過ぎた美形の小人のおっさんの物語だったら良かったのに!
良いんだか悪いんだか(苦笑)、アリエッティをおとんに置き換えても何の問題も無い映画だし。
テーマもしっかりするし、マジでその方が優しさと力強さを兼ねた良い物語になるんじゃないかと思うの。
だがそうすると、小さいおっさんの都市伝説話になってしまう罠(笑)
ところで。
ラスト「おわり」の文字の後に「次回からは「狩り暮らしのアリエッティ」が始まります」ってテロップが見えたのは私だけ?ww